Column

残して伝える
社会の発展と継続には多くの人達の多様な経験と深い知恵を後世に残して伝えることが必要です。様々なディジタル機器があらゆる分野で使われている現代においてもこれは全く変わりありません。しかしこれらディジタル機器は色々なことをするのに便利ではありますが、これらにより作られる記録はこの残して伝えることに関して大きな課題を抱えています。この問題は二重構造になっていて、ディジタル記録自体があまり長寿命でないことと、そのディジタル記録のデータ書式が短期間に変わることが重なっています。

大切な思い出を失う前に
私達は便利さと小型軽量であることを特徴とするデジタルカメラ、デジタルビデオ、ワープロ(PC)、ICレコーダー、スマートフォン等で多くのデジタルデータを使っています。これらの機器で作られるディジタルデータの記録はアナログ機器で使われたフィルム、磁気テープ、紙に較べると非常に脆弱で寿命はあまり長くありません。このあまり広く知られていない好ましくない事実をご存知でしょうか。

ロゼッタストーンプロジェクト
石に彫られた文字ならば日光や風雪の強くあたらないある程度の環境におけば恒久性は維持出来ますが、デジタルデータはそうではありません。ネットワークで時間と空間の壁を越えたりして非常に便利でありますが、従来の紙やフィルムに較べればむしろ時間的に脆弱な記録方法です。

グーテンベルグについて
印刷術の発展に大きく尽くしたグーテンベルグ(1398?〜1468)は文字情報のディジタル化に関連してプロジェクト・グーテンベルグ等でしばしば引き合いに出されます。しかし彼について解っている事はあまり多くはありませんし、不正確なものも数多くあります。何しろ歴史的に一度はほとんど忘れられた人であったからです。


